インライを経て
なんでこんなに寂しいんだろ。
それは、多分会えるっていう確信に似た期待をしてたから。2022年にデビューするって信じてたから。
春になれば、アリツアがあって、夏に発表があって、秋に舞台があって、デビューすると思ってたから。会えると思ってたし。
そこが、まずいつ会えるかわからなくなった。時差17時間、コロナがどう流行ってるのかも分からない。この不安定な世界情勢の中最愛の7人を異国の地に送り出すことがまず不安だ。
期限が無いのに、会えなくなることを知った上で、最後に顔を合わせることもできなかった。
コロナ禍の中、社会生活を送る我々が彼らに会うためだけに渡米をすることは困難を極める。
いつまで、何をしに、何を達成したら帰ってくるのか。何を引っ提げて向こうに行くのか。向こうのどこで戦うのか。
そのために我々は何ができるのか。
全てが不透明だ。かっこよくてかわいくてやさしくてあったかい彼らが大好きで、彼らと過ごす夢のショーの時間や、彼らが生み出すコンテンツが好きだからこそ
我々は彼らを応援するという形で彼らと繋がってきた。そして我々の間でも。
でも今はその繋がる術が全くわからない。物理的に会えないだけでなく、手段的にも。
それはきっと彼らが意地悪で不透明にしてる訳ではないこと。このご時世、そして私たち自身が大人だからこそ分かってる。勿論彼らも同世代の大人だ。
そう、同世代なんだ。
私が日々周りのトラジャ担と転職の話やキャリアの話をする、そんな我々と同い年なんだ。
転職は、給料が上がる確証も、やりたい仕事ができる確証も周りの人に恵まれる確証もなく、ただ未来を信じて行う。自己実現の為に。自己実現を果たして一回り大きくなることで、よりたくさんの人に幸せを届ける為に。
だから、今回の留学も、我々の転職活動と同じく、彼ら自身が一回り大きくなる為に、具体的なことは見えないけど、
日々様々なことを抱えながらなんとか調整して生み出した時間なんだろう。
だから、我々ができること。それは健やかでいて、自分達も自己実現をしつつ、大好きな同期や先輩が転職してチャレンジをする姿をそっと見守り続ける。関われる時には積極的に互いに手を伸ばして、繋ぎ続ける、きっとそう言うことなんだ。