もふさんの奮闘記

書いてみた。

'20

日本中が熱狂に沸き、オリンピック効果を享受。訪日外国人と観光地の売り上げは右肩上がり。LIVEは当たらず、ジャニヲタも三日坊主。

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可笑しいな。ここはどこだろう。

24歳の呪縛とコロナの呪縛。精神的価値観的な観点と物理的な観点。

 

24歳で結婚したんだからね。あぁ、ついに私も24歳になってしまった。

24にもなって、ジャニーズにハマって。現実見ろよ。確か誕生日に言われた。悲しかった。

 

恋愛も結婚もタスクだった。苦手な事は比較的避けてきた方だった。大学受験も私立文系。得意な英語と世界史しか勉強しなかった。センター試験は英語は満点世界史確か9割。受験で使わなかった、あまり得意でなかった国語は6割だった。

 

苦手な事面倒な事はさっさと済ませたい。恋愛における自己肯定感なんて1mmもなかったし、幼き頃から好きな人は?中学生からは彼氏は?

勉強しろとは言われた事はなかったけれど、彼氏は?と言われ続けてきた20年間だった。

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どうやらインフルエンザ的なノリで海外で新しい肺炎が流行っているらしい。大変だな。きっとうちらには関係ない。

客船で感染者が出たらしい。映画みたいだな。

どうやらどんどん感染者数が増えているらしい。気を付けなきゃな。

あれ?遊びに行っちゃダメかもしれない。

え?あの人が熱出したって?えっ、、、出社できないや。

採用止めなきゃ。新入社員研修どうしよ。

これじゃ異動できないよ。

 

はぁ、やっと外に出れた。

はぁ、やっと人に会えた。

嬉しいな。嬉しいな。

 

あれ...苦しい。

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何回泣いただろうか。今年は。

去年一年の集大成だった採用と新入社員研修を自らの手で反故にした時、泣いた。志村けんさんが亡くなった時、コロナを前に無力で泣いた。2020年3人目の女性総合職の退職を聞いた時も1人部屋で泣いたかな。

異動直前不安で仕方がなくて、新しい部署でよく見られたくて、心機一転素敵な働く女性になりたくて、パーソナルカラー診断と骨格診断にて、ワードローブの正反対を診断され、アイデンティティと似合うもののギャップに苛まれて、狂った様に喋っていた時、友達の部屋で「不安なんだね」と声をかけられて泣いた。

異動1ヶ月半後、初めて実家で声を殺して泣いた。その3週間後「辞めたい」とLINEした直後、かかってきた電話でも多分泣いていた。翌日前任の先輩に電話を掛け、どうしたの?と言われた瞬間泣いた。半日後、数ヶ月ぶりに再会した先輩と手を取り合った瞬間泣いたし、2日後元上司に電話を掛けた時も泣いた。

2ヶ月弱後、結局は金でしょ、と言われ理解されなくて泣いた。失恋して泣いた? 安売りしないでよ、と言われ、怖くて気持ち悪くて、いつもの友達に泣きながら電話を掛けた。

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泣く度に成長したなんて事じゃない別に。

彼氏がいて、ダンス公演に出て、ダイエットに成功して、英会話ジムネイルに通ってた去年と、今年と、どっちがよかったでしょうか、と聞かれたら、多分、振り返った時に欠かせなかったのは今年だとは思う。

 

一言で言うと去年は人生楽勝モードだった。その時々の目の前の大変さはあれど、全てが楽しいタスクだった。それを2020年は頭からぶち壊してくれた。元旦からコケたし。

御神籤は、大吉だったけど、不幸に慌て迷うてはなりませぬ。だったし。

 

うまく行った筈のタスク、彼氏は別れたし、楽しくて仕方なかった仕事の成果は全部潰れたし、絞れた身体は気付けば身も心もぼろぼろになったし、そんな上手く?行く訳ないでしょ。と言わんばかりのていたらくだった。

 

でもね、変な事を言う様だけど、人は失恋した時に一番考える様に、壁にぶち当たらないとなかなか今までの考え方やスタイルを修正する事なんて無いのよ。(kemio風)

 

幸いにして、今年は沢山友達が出来た年だった。今まで歳下派でしょ?と誰もが言っていた私は今年は歳上との縁に恵まれた。

 

もうダメかもしれない。負けん気で生きてきたけれど、後は一生粛々と生きていかなきゃいけないかもしれない。

恋愛はタスクなんだから早く終わらせたい。

そう思う度にお姉さんやお兄さんが幸せな家庭生活、幸せな新婚生活、幸せな恋愛生活を見せてくれた。あんたはまだ若いんだからと背中を叩いてくれた。私達だって上手く行かない事もあったんだから、ほら、大丈夫だよ、と手を差し伸べてくれた。あんたがここにいてくれて嬉しいんだよ。恥ずかしがってるから言わないだけで心配してるんだよ。恋愛は楽しいよ。そう声を掛けてくださった。

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何の気はなしにブログを始めた。たまたま考え事をする様になった。本を読むようになった。たまたま同じタイミングで失恋した。たまたまじっくり向き合ってくれる人が周りに沢山いた。話をしていたら色々な事が明確になった。楽しい。人と話していたい。書きたい。

 

たまたまコロナだった。たまたまファンになってはじめての落選したLIVEを配信で見る事ができた。

 

たまたま在宅勤務だった。飲みに行けなかった。コミュニケーションが上手く取れなかった。上手く仕事を乗り越えられなかった。環境を変え、考え事をする時間ができた。

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日本中が熱狂に沸き、オリンピック効果を享受する筈だった。LIVEは当たらず、ジャニヲタもマイブームで終わる筈だった。

 

でもその代わりに多分大分落ち着いた。結婚したいと思ったし、恋愛も楽しいと思ったし、仕事に適材適所はあるし、人の話を聞くのは楽しいし、歳上のお姉さん達のところに飛び込むのも最高だし、YouTube以外に1人の時間の過ごし方も身に付けた。他の人の話を通じて、自分の弱みについても顧みれたと思うし、どうなりたいかについても改めて考え直せた。本も数年ぶりに読めた。

 

良いでしょう。'20年も。