変わるものの価値と変わらないものの価値
100年先も愛を誓う人達もまた、日々新しい姿へと変わり、やがて活動を休止するのだ。
▪︎変わるものの価値
・椎名林檎ちゃん
・iPhoneは10年前に生まれたばかり
・企業価値の話
▪︎変わらないものの価値
・文化
・アイドルに求める希望
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▪︎変わるものの価値
最近は変わるもの、成長していくものに価値を感じる機会が多かった。自分自身もまた、変わりゆく者でありたいと思っている。
・椎名林檎ちゃん
友人に椎名林檎ちゃんの好きなところを聞いた。一つはプロフェッショナルである事。二つ目は生身の人間である事。林檎ちゃんが歳を重ねるにつれて変わる感性を、楽曲を通じて表現する事に惹かれているらしい。プロフェッショナルであるにも関わらず、エゴサしてファンの反応を気にしちゃう可愛いところも好きだそうだ。
プロフェッショナルを好むのは彼女らしいなと思った。私は彼女を強い人間だと思っていたので、弱みについて聞いたところ、弱みを見せられない事だと言っていた。プロでありながら、可愛さを垣間見せる林檎ちゃんに惹かれるのも頷けた。
恋愛以外にも人生の楽しみを歌うところが好きだそうだ。大体世の中、恋愛の歌が多過ぎるのよ、と彼女は口を少し尖らせる。
椎名林檎と宇多田ヒカルが好きらしい。じゃぁ、aikoは?aikoは変わらず恋愛の歌を歌い続けられるという才能の持ち主で、また少し違うらしい。面白い。確かにaikoの歌は恋愛ソングのイメージがある。よく知らないけど。
・iPhoneは10年前に生まれたばかり
最近、世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方という本を読んでいる。自分だったら絶対手に取らないけど、面白い話をする人が読んでいると言うので、読んでみた。面白い話をする人の読んでいる本は大体面白い。
そこに書いてあったのは、...社会の変化も年々早まっています。iPhoneが生まれたのも、たった10年前です。そんな時代に1つの「やりたいこと」に固執し続けるのは、リスクでしかありません。
...確かに。
・企業価値の話
そう言えば、この間企業価値について考えた時も、価値とは、変わり続ける事である、等と大それた事を言った気もする。
参照 ・とある経営者の価値観における企業価値の話に戻ろう
▪︎変わらないものの価値
・文化
ぬけぬけと変わるものこそ価値なんて、大口叩いていたが、それもまた視野狭というものである。昨日話をしていて気が付いた。「文化とされるだけの歴史がある。」愛され続ける、変わらないものであり続ける、その状態が長い間続くとそれは文化になる。言葉遊びは、文芸になるのだ。
・アイドルに求める希望
今年一年は本当に彼らに救われた。それはこちらが如何に酷い状態であっても彼らが前を向き続けるから。どんなにコケようが、前を見る姿勢でい続けてくれる。それだけで救われるのだ。どんなに恋愛やら人間関係やら拗らせようと、メンバー同士がわちゃわちゃ仲良さそうにしているだけで、オアシスなのだ。大概そこまでのめり込むヲタクは、皆感受性が強く日常生活で傷つきやすいのだから、変わらず笑顔でいる存在があるというだけで、心の安息になるのだ。
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書けば書くほど明らかになるのだが、冒頭で書いた様に100年先も愛を誓う歌を歌い続ける嵐も休止するし、aikoの恋愛ソングだってきっとよくよく見れば彼女の人生が投影されている筈だ。
YouTubeもtiktokも文化になる日が来るのだろう。諸行無常の響きあり、とあるだけ、大半のものは変わり続ける。だけれども、シェイクスピアは文学である事実も変わらないし、"諸行無常の響きあり"と言う言葉も、これから生まれてくる子供達にも教えられる言葉なのだろう。
別に考えてもしょうがない。だけど、考えるのは楽しい。