もふさんの奮闘記

書いてみた。

初体験 - 和製ミュージカルと日本語と舞台班と原 嘉孝と

両国花錦戸闘士を観てきた。和製ミュージカル鑑賞初体験。1人観劇初体験。

 

だらだら泣きながら原ちゃんの勇姿を見てきました。一方で和製ミュージカルも初めての鑑賞で色々面白みを書き記したら長くなりました。(いつも)

 

原ちゃんに詳しくないのに語ってしまって申し訳ないのですがご容赦下さい。きっとジャニヲタじゃない方も読まれるので、説明させて頂きました。

 

<目次>

▪︎ジャニーズJr. 舞台俳優

 

〜ミュージカル by ジャパニーズ〜

▪︎ミュージカル

▪︎和製ミュージカル、面白い

▪︎日本のぺったり感

▪︎日本語は女性らしい?

▪︎昭和?

▪︎ちょっと乱暴なのが魅力的?

▪︎銀座舞台のミュージカルとかないかな

▪︎場面転換の話

 

〜活躍〜

▪︎舞台班の話

▪︎原ちゃんを応援したいんだ

▪︎原ちゃんと目黒

▪︎主演 原 嘉孝

▪︎輝いてたよ

▪︎ステージという場所

 

▪︎ジャニーズJr. 舞台俳優 

この作品は元々伊藤健太郎が主演だったが、くだんの件から、主演が変更した。代役の名前は原 嘉孝。元宇宙six。ジャニーズJr.。95年生まれ。同い年。れっきとした舞台俳優だ。

 

ジャニーズには舞台班とアイドル班と呼ばれる人達がいる。普段皆が目にするのはアイドル班。SMAP、嵐、キンプリ。皆アイドルだ。

 

アイドルと言えば、レーベルからCDを出す。でもね、実はジャニーズは音楽業界ではない。ミュージカルが発祥だ。宝塚の男性版を目指して作られた。

 

 

〜ミュージカル by ジャパニーズ〜

 

▪︎ミュージカル

宝塚は観た事がない。だけれども、クラシックバレエ、オペラ、ブロードウェイミュージカル、割と色々なものを観てきたつもりだったが、和製ミュージカルを観るのは初めてだった。

 

ブロードウェイミュージカルに出会ったのは、大学3年生の春だったと思う。元々ダンスにおいても、シアター風のテイストは好きだったが、魅了されたのはオーストラリア短期留学からの帰路の飛行機で観たCHICAGO。

どっちが先だったか分からないが、サークルの新歓の時の振付も結果的にトニー賞を受賞したミュージカルアラジンのフレンドライクミー。色々稚拙だったけど、それはまぁ置いといて。思い出してみれば、ミュージカルが好きな期間、短いな...

 

煌びやかな演出が好きだった。ハットとステッキに惹かれた。ラインダンスに心を撃ち抜かれた。

 

だから、ミュージカルが好きとは言え、和製ミュージカルは観た事が無かったのだ。

 

▪︎和製ミュージカル、面白い

先日ミュージカルに造詣の深い先輩とお話しして、何故日本にはミュージカルが根付かないか、等と話しをしていた。

https://mofumofum.hatenablog.jp/entry/2020/12/13/%E3%81%82%E3%82%8B%E3%81%8A%E6%96%B9%E3%81%AB%E8%81%9E%E3%81%8F%E3%80%82%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%81%AF%E8%8A%B8%E8%A1%93%EF%BC%9F%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A1

 

子音が、等と話しをしていたが、和製ミュージカルとなると、話しはちょっと変わってくるかもしれないな、と思った。

 

今回のミュージカル、確かに洋楽ベースの曲もあったが、歌謡曲的な雰囲気を感じさせる曲が多かった。英語の歌を日本語に訳すと、確かに子音の表現の深さは表しきれないかもしれない。ただ、元々日本語の舞台の歌謡曲となると、当たり前だが、日本語のちょっとぺったりした感じが踊ってくる。

 

素人目にも、なんだか面白いなと感じた。

 

▪︎日本語のぺったり感

正直言語学の事は全く知らない。だけれども、英語は口を縦に開くのに対し、日本語は口を横に開く。だから、平坦に聞こえる、という話しをよく聞く。

 

のっぺりした感じかな。だけれども今日観劇しながら、思ったのは、のっぺりよりぺったりなんじゃないかな、と思って。

 

凄いボキャブラリーの貧弱さだけど。

 

▪︎日本語は女性らしい?

ますらをぶり、たをやめぶりという言葉がある以上、日本語にも男性らしい表現、女性らしい表現があるのかと思うのだけども、何となく、これは私が女性だからかもしれないが、日本語の柔らかさ、繊細さは女性をイメージする特徴かもしれない。

 

▪︎昭和?

話を戻すと、今日の話は相撲がテーマだったから、若干昭和の雰囲気を感じたのかもしれないし、単純に歌謡曲は、昭和のものだと思っているのもあるかもしれないけれども、何となく日本ぽい音楽って昭和を彷彿とさせるのかもなぁ、と思った。

 

大正浪漫と言うけども、なかなか昭和も好きかもしれない。昭和をイメージさせる様な、昭和でイメージするのは、女性なんですよね。日本の女性は3歩下がってというけども、聖子ちゃんカットで、腕捲し上げて、そんなイメージ。

 

あとはバブリーなイメージ。ちょっとねちっこくて色っぽくて、しゃがれてて、でも純粋で健気みたいな。そんなイメージ、ちょっと好きかもしれないなと。

 

▪︎ちょっと乱暴なのが魅力的?

堂本剛さんの曲、好きだなと最近思って。サマパラの影響なんだけど、Secret Codeとか、溺愛ロジックとか。女らしさのカケラもないのアタイ。抱いて抱いて抱いて抱いて。ズキドキさせて。

 

ん〜めっちゃ良い。ちょっと自暴自棄的な退廃的な女性って何で魅力的なんでしょう。テイストは違うけど、ZOC(卒業しちゃうけど)のかてぃちゃんを見ていても同じ魅力を感じる。

 

▪︎銀座舞台のミュージカルとかないかな

まぁ結局何を思ったかと言うと、ブロードウェイの煌びやかさも良いけど、銀座も良いよね。情緒溢るる。なんかまどろっこしい、品が良い様で、全然良くないかもしれない世界。銀座テーマにしたミュージカルあるかな。

 

なんか派手でまどろっこしくて、品が良い様で全然良くないのは、ショーの世界そのものだと思っていて、矛盾と欲望に溢れた感じがするのよ。

 

▪︎場面転換の話

話は戻って(だいぶ逸れたな) 何となくブロードウェイミュージカルってパキッパキッとした場面転換があって、割と目立つ名場面、皆んなの耳と印象に残る場面と、そうでないしっとりした場面のコントラストが強いイメージがあるんだけど、今回は違うなと感じた。

 

(デーモン閣下出てたり、まぁまぁそれでも強烈でしたけどね。)

 

すっごい印象に残る!耳に残る!ってのはあまりない。長くも感じた。だけども物語の展開の仕方が凄く丁寧で、日本人がミュージカル作るとこんな感じになるんだなぁ、と何も知らないながらに思った。

 

 

〜活躍〜

▪︎舞台班の話

何の話をしたかったかと言うと、そんなちょっとブロードウェイミュージカルとは違う雰囲気を感じた今回のミュージカルも、ミュージカルの定番通り、やはり冒頭の曲とフィナーレは皆で歌うんですよね。

そこで、めちゃくちゃ泣いたんですけど。やっと冒頭に戻って、原ちゃんのお話です。

 

彼はそう。舞台班。舞台班とアイドル班は世間の注目度で言えば天と地の差。どっちが良いとかはないが、歌や演技の実力で言えば確実に舞台班の方の方が舞台で生きてる方々だなと感じる。だけどもやはり世間のジャニーズのイメージはアイドルオンリー。

 

だけれども、今をトキメクSnowManも、これから来るであろう私の推しTravis Japanも、毎週金曜18時BSであれだけ煌びやかなパフォーマンスをしていても舞台班と呼ばれていた。舞台班だから、デビューできないよ。と。

 

ファンはそりゃ推しには人気になって欲しい。舞台班になりたくて、ジャニーズに入る子も少ないから(皆山田涼介に憧れて〜みたいな感じ)、やはり夢は叶えて欲しい。

 

SnowMan滝沢歌舞伎Travis JapanPLAYZONE。どちらも歴史のある由緒正しき舞台だ。Travis Japanがしばしばジャニーズの正統派と呼ばれるのも、少年隊から始まったPLAYZONE出身だからだ。

 

技術力が高いのは誇らしい。だけれどもやはり推しが世間に認められない。グループを組んでも、ライブよりも舞台の活躍の機会が増え、30を超えると、デビューはないね。舞台班だね、と言われる。

 

アイドルの強さは本人の魅力はあれど、残念ながらファンの力が大きい。舞台班だから、あのグループのファンは声が出ないね、等と揶揄されるのだ。(グループ合同ライブで自分達の歓声だけ声が小さいなんて程、悲しい事はないのだ...

 

▪︎原ちゃんを応援したいんだ

はっきり言おう。つべこべ言っているが、私が今回観に行った理由は、主演が原ちゃんだったからだ。伊藤健太郎主演のところ、世間的には無名なジャニーズJr.原ちゃんが大抜擢されたからだ。

 

何故Travis Japanでもない原ちゃんを観にわざわざ平日頑張って仕事を終わらせて、タクって1人舞台を観に行ったか。今年Jr.を推してきた方々なら、少しは分かってくれる気がする。

 

▪︎原ちゃんと目黒

原ちゃんの担当でもめめの担当でもない。デビュー後にSnowManのファンクラブに入った様な身だが、この文章は恐らくジャニヲタじゃない人も読むから、原ちゃんを何故応援したいのか、宇宙sixSnowMan。原ちゃんと目黒蓮の関係性に触れて、話をさせてくれ。

 

原ちゃんは私と同い年だが、入所で言うとSnow Man目黒蓮と同期だ。多くの人が知っているかと思うが、めめ(目黒)は、SnowMan後から加入組だ。そう、その前にいたグループは、宇宙six

 

原ちゃんが元宇宙sixなのは、原ちゃんが宇宙sixを卒業したからではない。世間的には無名だった目黒は、スノ(SnowMan)移籍後、大きく大きく花を咲かせた。CDデビュー、男性ファッション雑誌の専属モデル。

 

宇宙sixのメンバーは、数々の舞台で主役級を演じるも、同じジャニーズJr.としては、他のグループにはある、LIVEの機会が少なかった。当時を見ていなくても想像に難く無いエイリアンさん(宇宙sixファン)の気持ち。舞台で活躍してる君が好き。だけど、だけど...。

 

原ちゃんが何故元宇宙sixなのかの話をしよう。宇宙sixというグループは解散したからだ。メンバーの山ちゃんの退所に伴い...。私にとって山ちゃんは、PLAYZONEの円盤の中で一番輝くお兄さんで、宮田会で閑也を可愛がってくれるお兄さんで、嫌だ嫌だ信じたくなかった。あのニュースも、翌日に見たtiktokも...。原ちゃんに幸せになって欲しい。

 

同期はグループを卒業し、新しいグループでデビュー。原ちゃんの同期にはTravis Japan宮近海斗中村海人、松倉海斗。Sexy Zone佐藤勝利もいる。

 

詳しくはない。知っていた期間も短い。だけど、舞台で培われた目を大きく開いた笑顔、桁違いのアクロバット、遠くからでもよく映える大きなダンス、歌唱力。好きだったな、宇宙six。自粛期間殆どisland TVを出さない閑也君を引っ張り出してきてくれたのもまた、宇宙お兄さん達だったんだ....。

 

幸せになって欲しい。彼も同期の様に仲間に恵まれて、幸せになって欲しい。彼のムキムキな身体とシュールな笑いでもっと沢山の人を幸せにして欲しい。そう強く思ったんだ。

 

▪︎主演 原 嘉孝

そんな彼が主役に抜擢された。詳しくは知らないが、彼が主役に抜擢されるのは、初めてでは無い筈だ。レミゼではジャンヴァルジャンを演じていたし。(これも観たかった。) トムとディックとハリーも瞬殺でチケット取れなかったのよ...。

 

今回の抜擢に何故こうも他グループファンまでもが震撼したかと言うとそれはひとえに世間の注目度だ。今をトキメク旬中の旬、伊藤健太郎の代役に世間的に無名だった、グループを卒業した同期が活躍する中で、グループの解散に見舞われた原ちゃんが、大抜擢されたのだ。

 

何故だか私の周りのTravis Japanのファンは原ちゃんの事が好きな人が多い。言ってしまえば不遇だった原ちゃんが、大抜擢。こんな逆転ストーリーあるかよ。世間に見つかってくれ。そして大俳優になってくれ。会社帰りの高速バス熱くなった胸で、チケットを探し、残り一枚申し込みをしたんだ。

 

▪︎輝いてたよ

先述の通り、冒頭とフィナーレで泣きました。

普段バレエ、ダンス等女性が多い舞台or男性メインのジャニーズの映像を観る事が多い中で、久しぶりに純度の高い一般的なミュージカルを観た。

 

大原櫻子さんの歌声も素晴らしかったし、りょうさん、本当にお美しかった。デーモン閣下が出てきた時には笑っちゃったけど、凄く歌は上手かった。徳永ゆうきさん、歌上手っと思ったら演歌の方だったのね。(出演者は後から詳しく見る派)

 

つまり何が一番言いたいか。名実共に一流のその道の芸を極めた方々の中で、彼が、センターに立っていて、彼が、一番格好良くて、彼の歌声が、ダンスが、パフォーマンスが、一番格好良かった。贔屓なしに。

 

彼のソロは痺れたし、ダンスはやっぱりジャニーズのダンスで、そんなところも愛おしかった。

 

きっと京本大我エリザベートを観た時のSixTONESのファンも同じ気持ちだったんだろうな、と思った。

 

鍛え上げられた身体、己のポリシーを貫く堂々とした姿、女性に翻弄される姿、原ちゃんにぴったりだったよ。

 

▪︎物語の締めが最高だった

ここから若干ネタバレなので、見たくない方は飛ばして欲しいんだけど、

相撲は神に捧げるもの。神に認められるのが美しさ。だから俺は女性になんか翻弄されない。と終盤に原ちゃんが言う。

それに対し櫻子さんが、相撲の神、五穀豊穣の神も女性よ。結局相撲は女性に捧げられるのよ、という台詞の後。

原ちゃんは、女性よ、女神よ、見ておけ。俺はもっともっと美しくなってやる(的な)事を吐く。

それが余りにも原ちゃん自身に見えてしまって、そのまま名実共に大成して欲しい、と強く思った。

 

最後の取り組みの対戦相手もまた魅力的なキャラクターのライバルで、解説者の取り組み前のコメント、どちらかが勝ちますからね、というとぼけた様に思えるコメントを裏切る形で、勝負は拮抗。取り直しに。そのままエンディング。

 

己の弱点と向き合うライバルの姿も美しいし、己の美しさを追求する原ちゃんも美しい。ちょっとお色気みたいなのもあって全部が全部上品!って訳でもないけど、美しくてポップでちょっと昭和テイストな大変面白い物語でした。

 

観客は勿論原ちゃんを観に来たと思われるジャニヲタもいたけども、相撲に興味があったのか、俳優さんに興味があったのか、あと出演している女優さんのお友達と思われる風貌の同世代女性達(バレエの発表会行くと分かる、バレエ上手い子達みたいな風貌の人達)等多岐に渡っていて、やっぱり色んな方の目に留まるっていうのは最高だなと思った。

 

▪︎ステージという場所

フィナーレ後、数回のアンコールの度、原ちゃんは原ちゃんのファンと思われる最前2、3列に3階席から見ていても分かるくらい、ありがとうという感情を表情露に、丁寧に手を振った。

アンコール後、1人袖から少し出てきた原ちゃんは、おでこが膝に付くくらい長く長くお辞儀した。

この場所に立てている感謝を感じた。

プリンシパルがフィナーレで優雅にお辞儀をするかの様に。

ステージは観客なしでは成り立たない。アイドルもファンなしでは成り立たない。配信ライブも良いけれど、やはり彼らが命削って作り上げた作品に心の底から拍手を贈りたい。

清々しい表情でお辞儀をする彼らを見ると、やはりステージっていいな。そちら側に行きたいな、とどうしようもなく思ってしまうのである。

 

今年は沢山泣いた。だから辛い思いをしただろう原ちゃんに心底感情移入してしまった。晴々しく歌い、晴々しくお辞儀をする彼を見て、年末に見れて良かったなと思った。